妊婦健診

妊婦健診は、赤ちゃんの成長や健康状態、お母さまの体調を把握するためにとても重要な検査です。妊娠中のお母さまは必ず受ける必要があります。また妊娠・出産には楽しみがある一方で、初産の方はとくに疑問や不安がつきものです。妊婦健診は、妊娠・出産・育児に関する悩みを医師や看護師に相談できる貴重な場でもあります。より安心して妊娠期間を過ごすために、有効的に活用してください。

妊婦健診はいつから何回くらい受診するべき?

まずはじめに、「予定日に生理が来ない」「妊娠検査薬で陽性反応がでた」など妊娠の可能性を感じた場合は、産婦人科で早めに妊娠検査を受けましょう。

当院では、妊娠検査の結果、妊娠が確定したらすぐに妊婦健診の受診を開始いただいております。

妊婦健診の回数

妊婦健診の回数の目安は、下記のとおりです。 妊娠判定から妊娠11週まで:1~2週間に1回 妊娠23週まで:月に1回 妊娠24週から35週まで:2週間に1回 妊娠36週以降:週に1回 予定日以降:5日に1回

妊婦さんになったら妊娠周期の算出方法を把握しましょう

胎児の成長や母子の健康状態は、たった1週間でも大きく変わる場合があります。そのため妊娠中は1ヶ月ごとに周期を数えるのではなく、週ごとに細かく周期を分けるのが一般的です。
具体的には、最終月経開始日を「妊娠0週0日」として算出し、0日~6日を妊娠1週とします。その後は、妊娠月数は1ヶ月を4週(28日間)で計算していきます。妊娠期間は10ヶ月となるため、妊娠40週0日が出産予定日となります。

妊娠期に適した妊婦健診

続いては、妊娠初期・中期・後期に分けて、当院で行う健診内容を具体的にご紹介します。

妊娠初期

妊娠4週(2ヶ月)~15週(4ヶ月)までの時期を「妊娠初期」といいます。

当院で行う妊娠初期の健診内容

流産のリスクが高い最初の時期は、赤ちゃんの心拍が確認できるようになるまで、週に1回の頻度で通院します。その後は月に1回、お母さまの健康とお腹の赤ちゃんが正常に成長しているかチェックします。

妊娠初期の健診では以下の項目を毎回検査します。 身長・体重測定 尿検査(尿たんぱく、尿糖) 血圧検査 経膣超音波検査

妊娠初期は流産のリスクが最も高いことや、体重が1週間で500g以上増加した場合、妊娠中毒症への注意が必要になることなどを理由に、1~2週間に1回の妊婦健診を行っております。

また、妊娠高血圧症候群になりやすい時期でもあるため、血圧検査を毎回行いお母さまの健康状態も確認します。

当院では更に、貧血や風疹抗体の有無、梅毒、B型肝炎、C型肝炎の可能性についても妊娠初期の健診で調べます。

妊娠中期

妊娠16週(5ヶ月)~27週(7ヶ月)を「妊娠中期」といいます。

当院で行う妊娠中期の健診について

安定期に入り、流産などのリスクは初期よりも少なくなります。妊婦健診では赤ちゃんの発育やむくみの有無などをチェックして、引き続き安全な出産のために備えていきます。

妊娠後期

当院では、妊娠初期から行っている項目に加え以下の検査を毎回行います。 子宮底長測定 浮腫(むくみ)の有無 また、中期以降の超音波検査はお腹の上にプローブをあてて行い、子宮内の様子や赤ちゃんの心拍、発育、内臓の様子、羊水量、胎盤の位置なども確認します。

妊娠8ヶ月(28週)~10ヶ月(39週)を「妊娠後期」といいます。

当院で行う妊婦後期の健診について

出産が近づく時期である妊娠後期では、内診による赤ちゃんとお母さまの妊婦健診を行います。子宮口の状態や、胎児の下降具合を調べ、出産に向けて準備を始めます。また、出産の流れや準備するものなどのお話しもしていきます。

定期健診以外の妊婦健診

超音波スクリーニング検査

胎児に先天性の異常がないか、超音波スクリーニングで検査します。当院でご出産予定の方は必ず受診していただく検査です。

検査に適した時期

当院の場合、妊娠27週~30週の間で受診をご案内しています。

当院の超音波スクリーニング検査の特徴

当院では超音波の専門医が、赤ちゃんの心臓や健康状態等を中心に詳しく検査を行います。他の施設でご出産される方でも、当院へ通院中の方はご希望により受診が可能ですので、お声がけください。

担当医

山本智子医師
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、日本超音波医学会認定 超音波専門医

検査日

毎週水曜の午前中に行っています

妊娠中の医療費を抑える2つのポイント

妊娠・出産・子育てにはさまざまな出費が想定されます。大切なお金を少しでも有効活用するために、必ず確認してもらいたい妊婦健診の助成金と医療費控除についてくわしくご紹介します。

有効に活用したい!妊婦健診の助成金について

基本的に妊娠は病気ではないので健康保険がききませんが、各自治体から妊婦健診費用に充てられる助成券が支給されます。

助成券は委託医療機関以外では利用できません。助成券を使うことで、妊娠期間中に複数回ある妊婦健診の費用を大幅に削減できます。ぜひ有効活用しましょう。ただし公費負担には上限額があり、助成券の金額を超えた場合は自己負担となります。

なお、さいたま市では、母子手帳を交付する際に妊婦健康診の助成券と合わせ、子宮頸がん検診・HIV抗体検査・HTLV-1抗体検査、性器クラミジア検査の助成券が配布されます。詳しくはさいたま市役所のWebサイトをご覧いただくか、担当の職員にご確認ください。

妊婦健診の医療費控除

上述したように、助成券の金額を超えたぶんの医療費は自己負担となります。自己負担した費用は医療費控除の対象となりますので、領収書などの控えを大切に保管して置き、確定申告の時期にきちんと申請しましょう。医療費控除の対象になるかといった詳細については、各自治体、または国税庁のWebサイトを確認してください。

安心して出産を迎えるためにも、妊婦健診は必ず受けましょう

妊娠検査から出産に至るまで数回にわたって行う妊婦健診は、健康な赤ちゃんと安全な出産のために大切なことです。健診自体は自費となりますが、自治体からの助成金や医療費控除を使い自己負担を少なくすることができますので、必ず受診するようにしましょう。また、妊娠や出産、子育てに関する悩みや気になる症状がある方は、気軽に医師やスタッフへご相談ください。当院では健診結果をふまえ、親身になってアドバイスさせていただきます。

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大宮林医院までお越しください。

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